犬飼いの皆様、狂犬病ワクチンの季節ですね。予防接種はもう済みましたか？
さて、毎年の予防接種が義務付けられている狂犬病ワクチンですが、「義務だから毎年打ってるけど、詳しいことはわかんない」という方も多いのではないでしょうか。
詳しく見ていきましょう。
狂犬病ってどんな病気？
犬の伝染病。病原体は神経系をおかすウイルスで、狂暴化して全身マヒで死んでしまう。犬に噛まれることで感染し、動物の唾液などを介して人間を含めたすべての哺乳類に感染する。
ふむふむ、なんだか怖そうだし、すべての哺乳類に感染するってだいぶ強いウイルスですね。
人間が感染するとどうなるの？
感染した動物に咬まれたり引っかかれたりした部位の痛みやしびれ、発熱、倦怠感、頭痛など風邪のような症状から始まります。その後筋肉のけいれん、幻覚、恐怖心、水や風を恐れるようになる恐水症や恐風症などの症状が現れ、最終的には呼吸停止によって死亡します。
最終的には呼吸停止によって死亡します・・・！！
感染したら致死率は？
狂犬病に感染した場合、致死率はほぼ100%です。一度発症すると効果的な治療法はなく、ほとんどの場合死亡に至ります。
致死率ほぼ100%で、治療法がないんですって！！！
コレラとの比較
狂犬病に次いで致死率が高いとされるコレラですが、その致死率は50～70％です。しかし適切な治療を受けることで致死率を1％未満に抑えることができます。
恐ろしいと言われるコレラでさえ高くて70％で、しかもちゃんと治療法があるのに・・・。
日本での状況は？
世界中で年間数万人が死亡する人獣共通感染症であり、特にアジアやアフリカで多く発生している狂犬病ですが、日本では1957年以降国内発生は確認されていません。しかし過去に海外からの帰国者で死亡例も報告されています。ヒトからヒトへの感染はしません。
日本では近年は確認されていないんですね、良かった。
しかし皆さん、私たちにはコロナウイルスの生々しい記憶がありますよね。あっという間に感染が拡がる恐ろしさを知っています。もしも日本でたった一頭の犬が狂犬病にかかったら。。。考えるだけで震えます。
狂犬病ワクチン接種の義務
狂犬病ワクチンの接種は犬を飼う人にとって義務となっています。狂犬病予防法という法律によって、飼い犬に毎年1回の予防注射を受けさせるように定められています。予防注射を怠った場合は、20万円以下の罰金が科せられることがあります。
そんな恐ろしい病気なら、そのためだけの法律があって罰則があるのも納得です。
「狂犬病ワクチンの接種、面倒だな～」とか「動物病院に行く時間ないや」という方が万が一おられたら、土曜日診療可の動物病院がありますし地域の学校などで集団接種できる場合もあります。そして注射はあっという間に終わります。
頑張ってなんとしてでも行ってください～！